人びとのなかの冷戦世界

『人びとのなかの冷戦世界 想像が現実となるとき』

冷戦とは何だったのか。恐怖、不安、敵意、憎悪、願望……現実は人びとにどのように想像され、想像は増幅拡散しつつどのように新しい現実をつくり出していったのか。大国間の駆け引きや政治リーダーを主人公とする従来の物語とは一線を画し、本書は、無数の名もなき人びとの日常的な想像、その行為の連鎖、そして現実政治との影響関係から、冷戦初期の歴史を描きなおす試みである。

そのため社会史と外交史、ローカル史とグローバル史を総合的に組み上げ、米国、中国、朝鮮半島、日本など世界各地で起きたことの同時性と類似性、関連性の意味を明らかにしてゆく。そこから、冷戦の本質を再考し、冷戦世界を社会的な観点から理解しなおすための新しい見方を提示する。――この画期的な作品は、当初、ハーバード大学出版から公刊され、世界的に大きな反響を呼び起こしてきた。この度、著者自身による大幅な加筆改稿・再構成を経て、ついに日本語で刊行された。

目次

序章 冷戦とは何だったのか?
第I部 連鎖する世界
第一章 名付けえないものに名前をつける
第二章 ローカルに翻訳するということ
第Ⅱ部 社会的なものの時代
第三章 虚構の現実
第四章 印象をめぐるポリティクス
第五章 「真実」の創出
第六章 動員と参加の狭間で
第Ⅲ部 同時性の世界
第七章 社会戦争
第八章 内部の敵
第九章 人びとの戦争
第一〇章 再植民地化としての脱植民地化
終章 社会装置としての冷戦
著者による解題――あとがきに代えて
(目次より)

書誌情報

著者 益田 肇
刊行日 2021/04/16
ISBN 9784000245432
Cコード 0031
体裁 A5・上製・カバー・434頁
定価 本体5,000円+税
URL https://www.iwanami.co.jp/book/b570595.html

人々のなかの冷戦世界

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